2009/2/12 | カテゴリ: アート
3日前のことですが、六本木の国立新美術館で「文化庁メディア芸術祭」を観てきました。
メディア芸術祭自体観に行くのは初めてで、今回、僕の前職場であるFOURDIGIT Inc.のエコプロジェクト「Green Island」が審査員推薦作品に選出されたというのもあり、どんなもんだかわくわくでした。以下雑感。
自分やその周りが普段使う「メディアアート」っていわゆる「ニューメディアアート」なんですよね。その辺結構ズレがありました。単純によく分かってなかっただけなんですけど。
もちろん事前情報としてマンガや写真などの媒体も含む「メディア」であることは知ってましたが、勝手に「最新技術や最新デバイス」によってもたらされるインタラクションがいっぱい展示されてるイメージをもってしまっていたので、ちょっと物足りない印象になってしまいました。
僕らのようなウェブに深く関わってる人からすれば、yugop作品とかでインタラクティブのあるインターネットアート的なものに2004年とかから触れてるわけで、もうただインタラクティブだからって驚いたりしない。
「おれはもう知ってるぜ」とかそういうことじゃないんですけど(むしろそんなに知らない)、やっぱり多少免疫が出来てる。なので、「技術的な驚き」とかそういうのは少なかったかなー、と。
逆に言うと「こういうのもアートの枠組みに入るのか」という面も興味深かったです。結局「アート」というのは記号で、文化が「取り決める」ものでもあると思うんですが、今回「メディアアート」ていう枠組みはかなり広かった。まぁ今更な話しですけど、「昔はマンガをアートなんて言えなかっただろうなー」とか、改めて思いました。この多様化しまくってる社会で「アート」という記号はだいぶ形骸化してますが、その辺を考えるのも楽しそうだ。それはまた別の機会で書こう。
これは、ウェブ屋としてやっぱちょっとテンションあがりますね。FOURDIGIT Inc.の「Green Island」もそうですが、tha ltd.の「MORISAWA FONT PARK 2.0」やBascule Inc.の「Gyorol」など、自分たちが感動してたものが世にアートとして認められ美術館に展示されるっていうのは、「ウェブ屋」が認められたようで、ちょっと嬉しい。で、自分じゃないからちょっと悔しい。そんなかんじ。
どのコンテンツもただ展示じゃなくて、ちゃんと体験できるようになっていて、そりゃそうなのかもしれないけど、「ちゃんとしてくれたなぁ」というようなことを思いました。
写真を切り出し、連続的に積み重ねてアニメーションにする、という作品なのですが、時間と空間を「同時」に切り出すというアイデアが秀逸でした。下記のURLから動画がみれます。
http://www.cgarts.or.jp/scg/2008/prize/kioku/index.html
ドレスデンを見おろす高台の鉄柵。そこに肘をつき、てのひらを耳にあてると、骨伝導によって飛行機の降下する音や爆撃音が響いてくる。第二次世界大戦末期の1945年、米軍・英軍はドイツ東部のドレスデンに対して無差別爆撃を行なった。当時の市民は空襲の爆音を、この作品を聴くように耳を覆って顔を伏せてしのいだという。作品が都市の悲惨な記憶を語り継いでいる。
いや、正直体験できなかったんですけど、「姿勢」と「音」を結びつけて、かつ「骨伝導」。爆撃なんてそれこそ「骨まで響く」音だったと思うんですよね。戦争知らない世代にここまで与えられちゃうとコンセプトとしてかなり強いなと。Youtubeで動画がみれます。
3つのキューブ内には、小さな部屋が映しだされていて、そのキューブを傾けると、なかにいるキャラクターが移動する。3部屋のどのドアがどこにつながるのかを記憶しながら出口を探していく。
ARの脱出ゲーム。一時期flashの脱出ゲームが大流行りしましたけど、これも作品数が揃えば流行りそう。アイテムとかが「傾けないと見つけられない」とか、なんて未来ボックス。
かのジャック・ウェルチが率いた世界企業GEのサイトでも使われ、flash界隈でも盛り上がりを見せてる分野なので今後が楽しみです。
これもYoutubeで動画がみれます。

最後は展示とは関係ないんですけど、初めていったのでビビりました。ああいう、「閉じられていて開かれている」というかんじが、よくSFアニメで出てくる「宇宙での生活空間」みたいなかんじで心躍ってしまう。
短い時間しか観れなかったけど、なんだかんだいって結構面白かったので来年も行きたいと思います。