【ニコニコ生放送】体験型エンターテイメントの「新たなかたち」

2009/1/31 | カテゴリ: ウェブ

全然更新してないなーこのブログ、ということで下書きからサルベージ。メモ的に下書きしてるからポストされないエントリがいっぱいある…。推敲しないと意見とか言えないタチだったんですが、そんな一生懸命考えなくていいや、と思うことにしました。

以下2008年11月9日の下書きをそのまんまサルベージです。情報古いけど。

 

 

ニコ生初体験

音楽ライブをニコニコで生放送したのは初めて?

ニコニコの発表会とかでは同じような「リアルタイムコミュニケーション」をやっていたように思いますが、何か違ったとこがあるのかな。

 

まぁ僕は生放送を観るの初めてだったんですが、非常に面白い試みだと思いました。

「ネットからの反響をリアルタイムでライブ会場でも共有する」というこの試みは「アーティスト×オーディエンス×ライブハウス」という図式が生み出す体験型エンターテイメントの「新たなかたち」になりうるのか。

 

アーティストがオーディエンスに発信権を一部移譲するかたち

一応オーディエンスという枠にニコニコで観ていたユーザも含めて良いのでしょう。盛り上がりや、アーティストの名を呼ぶ行為は一緒です。

では、何が大きく違うかというと、「オーディエンスにも発信権が発生してしまう」という点だと思います。これは、オーディエンスがアーティストの領域を侵してしまう、とも言えます。

 

例外もあるんでしょうが、一般的に、従来のライブはステージ上のアーティストにのみ発信権があり、オーディエンスは99%受信で、起こせるアクションといえば、叫んだり、合いの手を入れたり、一緒に踊ったりするくらいで、「アーティスト1対オーディエンス多」という図式だったはずです。それがニコニコ動画をスクリーンで表示していることによって、「オーディエンス1(あるいは多)対オーディエンス多&アーティスト1」という図式が成り立ってしまう。

実際に今回のライブでは、「みんな!みてるかー?俺だー!」といったコメントもあり、名前などパーソナルな内容をコメントすることも当然可能でした。また、ライブ会場で周囲から浮いて盛り上がっていたひとりに対し、「オタ芸きもい」「ウザいやめろ」といったコメントが発信され、それ以降明らかにその方の動きは鈍くなりました。

さらに、ライブ内容や放送内容に不満をもったニコニコユーザーが運営やアーティストへの文句を大きな文字で書き込む場面もあり、それがアーティスト・オーディエンス含むライブ会場に発信されるということが、ライブという「場」のエンターテイメントに対して何の影響もないということはないでしょう。

 

そして、曲の間にトークコーナーのようなものがあったのですが、そこでコメントによるリアルタイムコミュニケーションが図られ、ニコニコ⇔ライブ会場間での質疑応答が行われました。これはもちろん「アーティストに向けて何か質問を」ということだったのですが、ネット上によくみられるアマノジャクな雰囲気と「司会がオカマ」というネタ性が相まって、質問は司会者に集中。司会者も何を取り違えたのかテンション上がってしまい、「あたしへの質問じゃないわよぅ!え?彼氏?いないわよぅ!」なんつってアーティストがほとんどしゃべれないという最悪のケースになってしまいました。アーティストにも対する質問にも明らかにマナーを欠いたものがあり、今回に関しては失敗だったと思います。

 

会場キャパと無料/有料会員

ちなみに、ニコニコ側も生放送を観られる人は有限で、1万人〜1万5千人に程度の「キャパ」なようです。これはサーバ負荷へのリスクヘッジだと思いますが、プレミアム会員(有料会員)が後から入ってくると無料会員はいきなりページから退出させられて観られなくなる、というなかなかに敵を作りそうなシステムを採用していました。他のブログなんかでは以下のようなエントリも。

 

視聴途中の一般会員を押しのけて動画を視聴できるようにすることが、プレミアム会員にとって「サービスになる」と思っている時点で間違っている。もちろんそれで満足する人も中にはいるだろうが、私は自分が入場したことで誰かが中途ではじかれる可能性があるなんて話を聞いたらとてもじゃないが申し訳なくて入場できない。この仕様が変更されるまでどれだけ魅力的な生放送があっても、絶対利用しないと断言しておく。

http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20081107/1226024877

 

うーん、まぁ正直お金払ってる人がライブ会場に入れて、払ってない人が入れないのはむしろ普通だと思います。ただ、ニコニコ動画はCGMなのでユーザーが有志でアップする動画がないとコンテンツが成り立ちませんし、無料会員の方がマジョリティであり、動画投稿数も当然多いわけなので、そういったことへのリターンとして「プレミアム会員が来るまでは入れてあげるよ。いつもありがとね」ということなんだと思います。

これだけコピーフリーな世の中ですから、「ライブ」、「生」、「一回性」みたいなものの価値が相対的に上がるのは当然で、コピーがほとんどの場合無料で行われている以上、「ライブ」でお金取ろうとすらしなかったら、それこそ「ちゃんとやれよー」と思います。いろいろやって、とりあえずお金とってみて、ユーザがついてこなかったりサイトの格を下げるようなものであれば、CGMとして自然発生的にやり方が淘汰されていくってかたちで上手いことやっていけばいい。今回のものなんかは理解が得られる範囲だと思うし、致命的な批判にはなり得ないと思うので。

「このライブを生放送してそのコメントを会場で共有する」ということに至るまでの道のりで、システム開発・インフラ整備・メディア的な交渉などなど、いったいいくら投資されているのか想像もつきません。ドワンゴはニコニコが未だ黒字化されないせいで今期も20数億の赤字です。頑張って欲しいです。応援してます。

 

今後に期待

話しがバラバラしましたが、トークコーナーは失敗だったと思うものの、この新しいライブのカタチは、まだまだ良い・悪いの判断が出来るような段階じゃないので「何かになりうるか」は正直分かりませんでした。ただ、全てが実験的でこういったチャレンジをしていく姿勢はほんと素晴らしいなと思うし、今後も前向きにウォッチしていこうと思います。

 

ネットはほんと、全てを変えていくなぁ。何もかも楽しみだ。

 

 

 

とりあえず読み辛い…構成力が弱いなー。だらだら長い。もっと日々的に書こう。

関連するエントリ
コメントする

PageTop
© Techno-Sublime All Rights Reserved.